2010年5月8日土曜日

【タイ情勢】シーロムで銃撃。警官2名死亡。

(The Nation)
Two policemen killed and many others injured in double attacks
(簡約) 
7日午後10:45、ソイサラデーンのクルンタイ銀行前で警備にあたる警官がバイクからの銃撃を受け1名死亡。バイクはラマ4世通りに逃走。8日午前1:30、少なくとも3発のM79がルンピニゲート4付近の警察のチェックポイントに撃ち込まれ警官1名が死亡。
アビシット首相の解散を含めた和解への提案以降、騒動の終結に向けて少しずつ方向性が出来てきたように思いますが、どうやらこの状況を良く思わないグループもいるということでしょう。赤シャツ側にかその他の側かは分かりませんが。

Panitan氏(政府報道官)はTV放送で、赤シャツは和解プロセスを妨げられないために早急にプロセスを実行すべきだ。とのこと。

ナタウット氏(赤シャツ)はこの事件を非難するとともに亡くなった警官2名にお悔やみを述べてます。

赤シャツは今日ナコンシータマチャート(コーンケン)から3日滞在の予定で赤シャツを増員しているようです。この時期に増員する理由はなんなんでしょうねえ。現時点ですでにラチャパソンに到着しているようです。

一応公式には首相が解散時期を発表して以来、赤シャツ側の回答待ち状態なんですが色々と交渉してるんでしょう。

昨夜のテロがどのような関わりを持ってるのかは非常に気になります。動機をしては和解プロセスに異を唱える者の仕業ということになるのでしょうが。。。

それでは。

2010年5月6日木曜日

【タイ情勢】アビシット首相が解散時期を正式表明

(時事通信)
タクシン派の対応注目 タイ首相発言受け協議
本日午前、昨日ブログにも書きましたように、9月15-30日の間に議会を解散すると明言しました。これを受けて赤シャツ幹部は協議しているようです。

一方PAD(黄シャツ)はアビシット首相の和解プロセスに対し反対を表明し首相を批判しています。黄シャツ連中にしれみれば、2008年に空港占拠までして追い落としたタクシン派を復活させかねない状況にいらだっているということでしょう。

赤シャツが政府案を受け入れてラチャパソンから撤退することはおそらく多くのバンコク市民が歓迎するところでしょうが、そうなると黄シャツがどうでるのかというのがまたぞろ問題になります。

この終わりのないスパイラルはどうやって抜け出せるのか?難しいですねえ。

しかし、とりあえずは目先の赤シャツの回答を注目しましょう。

2010年5月5日水曜日

【タイ情勢】政府の解散日程と今後はどうなる?

日本は今日はこどもの日。こちらタイでも国王即位記念日(วันฉ้ดรมงคล)で祝日です。

祝日ということもあってか、ここバンコクはのんびりした雰囲気のように思います。さて、昨日の赤シャツの議会の解散日程が不明瞭だとのクレームに対し、民主党スポークスマンのブラナット氏は

「首相は9月の14-30日の間の解散を考えている。」と発表してます。

この騒動が早く収まって欲しいのですが、タイのことですからホントに首相の提案したロードマップ通りにコトが進行するかどうかは個人的には疑問に思っています。

そもそも、アビシット首相の任期はまだ20ヶ月程残っているはずですので約4カ月後の9月末に解散すれば16ヶ月の任期を捨てることになります。

前回選挙でもそうですが、地方では親タクシン派であるプアタイ党が強いので総選挙で連立与党が勝てるかどうかはわかりません。

政府の喫緊の課題は赤シャツのラチャパソンからの退去であることは確かだと思いますが、その後の戦略がいまいち分かりません。

昨日は時事通信の報道に若干異議を唱えましたが、産経新聞の分析はよくできてるのではないかと思います。

タクシン派、首相案に同意 全面解決は不透明


一部引用します。

選挙は解散後60日以内に行うことからアピシット政権としては、9月上旬に選挙対策予算を盛り込んだ来年度予算を成立させ、解散する構えのようだ。さらに9月には軍と警察の幹部人事も行われる。一方、タクシン派も予算編成や軍の人事に関与しようと、9月以前に解散に追い込む狙いとみられている。

政府側は解散前に予算の成立と軍・警察の幹部人事を行いたい。赤シャツ(プアタイ党)もそれに手を突っ込んで自派に有利にしたい。ここが今後の展開を考える上で最重要ポイントだと思います。

日本や他の国からすると不思議に映るかもしれませんが、建前としては軍・警察は政府の下にありますが、実質的には軍幹部や警察幹部は政府の指示を正確に履行しないことがあります。簡単に言えば命令を聞かない訳ですが、クーデターという形でこの国の政治に関わってきたことによるのかもしれません。ですから政府と軍幹部・警察幹部の連携が強くないと政府の命令に軍がきちんと従わないということが起こりえます。このため、軍幹部・警察幹部人事はこの国では大きな意味を持ちます。

本日、政府が発表した「9月14-30日の解散」は赤シャツサイドは受入れることができるのか?不明確ではありますが、選挙をすれば勝利する可能性もあるだけに、予算編成権と軍・警察の人事権を天秤にかけ選挙に勝利すればひっくり返せると考えるならこの解散日程を受け入れるでしょう。赤シャツのそもそもの動機は「20カ月後の任期一杯後の解散は待てない」というとこだったのでしょうし、一定の結果ではあるでしょう。しかし、額面通りの「即時解散、総選挙」とい要求を考えると政府側が有利に運ぶ可能性の高い9月14-30日という解散日程は飲めるのかどうか。交渉の落とし所をどこに設定しているかという問題に帰結しそうです。

理論的に考えれば政権を奪取し自派に有利な政策と予算、そして人事を重ねれば良い訳ですがタイの選挙はそれこそ水ものでしょうし勝てる確信があるかないかが判断に大きな影響を与えるでしょう。赤シャツは、資金面でも持ち出しが続いているでしょうしね。

つまり、総選挙において資金面を含めて勝利するという見込み(政府が有利な予算編成をしても勝てる)があれば交渉でゴネるにしても受入れるでしょうし、その見込みが少ないと考えているのであれば受入れないでしょう。

交渉の窓口に着くためのバンコク占拠であり、交渉を有利に進める為のバンコク占拠でもあるという見方もできます。

政府としてはバンコク占拠されてはいても、このロードマップとそこからの若干の妥協をしても総選挙に勝てるという見込みがあると考えるのが理論的でしょう。(もしかしたらホントに追い込まれてる何かがあったりして?)

いずれにせよ、総選挙の前倒しは引き出せた訳ですしここからは如何に自陣営が有利に選挙戦を戦えるか(軍・警察人事を含めた)という条件闘争になるのではないでしょうか。

それが決着するまで赤シャツが自発的に占拠を解くことはないと思います。

さて、ヒトの国の政治を予想してみましたが我国もヒドイですねえ。鳩山がまともではないことは分かっていましたが海兵隊の抑止力を理解していないとか堂々と言えちゃう神経に脱帽です。

昨年8月にマスコミも国民も熱に浮かされたように「民主、民主」といって投票した結果がこれです。民主主義は問題はありますが、最大公約数的な民意を反映させうるシステムであると思います。しかし、それは投票する側もしっかりしているのが前提。

この結果は日本国民が自ら招いたものではないでしょうか。特によくもわからず民主党に投票した人たちは少しばかりこの国の行く末や、ビジョンを考えてみるべきではないでしょうか?もちろんみんな仲良くするなんて幼稚園児でも考えつくレベルではなく。

民主党は政策も政治手法、姿勢も含めて容認しがたいものが私にはありますが、選挙の度に野党を勝たせる投票がはたして正しいのかという疑問もあります。まあ、今回はマスコミも叩かざる得なくなってるってとこなんでしょうが。鳩山と麻生前首相のたたかれかたの違いをみているとやっぱり民主は恵まれてると思いますが、漢字やカップ麺の値段と安全保障問題ではどちらが重要か?いかが思います?

それでは。

2010年5月4日火曜日

時事通信さんほんとですか?

赤シャツ幹部の発言をまとめると

①和解へのプロセスは参加する
②しかし、議会を解散する日程が不明確
③テロ、王室に対する不敬罪に関して恩赦は求めない
④政府は王室を対立に利用すべきでない

てなところでしょうか。日本の時事通信では
タイ首相提案を受諾=タクシン派

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010050400508


【バンコク時事】タイのタクシン派は4日、国民和解に向けたアピシット首相の提案を受諾した。(2010/05/04-20:45)


とのことです。たしかに、交渉に両者が参加することは歓迎ですが、政府案受諾ってのは少し気が早いのではないでしょうか?

赤シャツはラチャパソンの明け渡しを明言したわけではありませんし、交渉の過程で赤シャツ軍団をまたデモに繰り出したり利用することが可能です。

直近の目標は「赤シャツのラチャパソンからの退去」でありこれが明確になってはじめて政府案を「受諾」したといえるのではないでしょうか?現時点では交渉のテーブルに着くことを発表したというのがせいぜいではないかなあと。

と思い、海外の報道を見てみますとAFPのこのタイトルが一番現状を表現しているのではないかと思います。

Thai Red Shirts accept roadmap but refuse to go home


「赤シャツ和解プロセスの参加は受諾、しかし解散は拒否」


時事の報道は間違ってはいませんが、受ける印象だけで考えると少々フライング気味かなあ。なにはともあれ、もう少しタイでは暑い日々が続きそうです。

【タイ情勢】速報:赤シャツ政府案に回答

6時05分からの赤シャツ幹部の会見ではアビシット首相の提案に対し、プロセスはこちらも望むところだが解散の日程が明らかでないと異議。

結果的にはのらりくらりの条件闘争という結果ですかね。

【タイ情勢】赤シャツ幹部会議終了

したそうですが、その直後赤シャツツイッターで

RedPhanFa2Day

Abhisit's peace offering full of lies Giles Ungpakorn http://tinyurl.com/32np8b8
8分前 TweetDeckから

とのツイートがありました。「アビシットの提案は嘘で満ちている」ウンパコーン氏の分析だそうです。おそらく間もなく発表があると思いますが、結果如何に?

(追加)
ナタウット氏の話として、会見は6時の国歌の後とのこと。

【タイ情勢】赤シャツ最終ミーティング

赤シャツ幹部が午後4時(タイ時間)から首相の提案に対する最終ミーティングを行う予定。午後5時以降に結果を発表する予定。

どういう回答をするか、注目です。

(追加:17:04)
先ほどのチャンネル3の報道では赤シャツの会見は18時頃とのこと